被爆からの出発 ―「未来に残そう青い海」

斎藤 孝

1945年8月6日午前8時15分広島県広島市、当時15歳の青年斎藤孝氏は被爆した。「多くの人々が死にゆくなか、何故私が生き残ったのか」、思案に暮れる日々のなか「核兵器の無意味さを後世に伝え、命を救ってくれた青い海、そして美しい地球を未来に残すこと」に自らの使命を見出す。被爆にともなう心身的苦痛や差別といった壮絶な体験を「核兵器の無意味さ」「海を残すことの大切さ」を伝える情熱へと昇華させた斎藤氏の勇気と真実。被爆から出発した彼の2つの情熱は、日本から世界へ、東京湾から太平洋へ地球規模の変化を起こそうと動き出した。「未来に残そう青い海」のスローガンをもって、美しい地球を守る運動へと。全身全霊が捧げられた魂のメッセージと活動が世界へ届きますように。

translated by Mikihisa Hayashi

被爆からの出発 ―「未来に残そう青い海」