古川氏は、茶道を、古と今、日本と世界を繋ぐ媒体として捉える。茶道という"生活の中の芸術"の延長戦上に、美しさを追究するデジタル技術の発展があるのではないか。「一座建立」に流れる精神は、コミュニケーションやメディアを考える上での原点なのではないか。日本の凝縮という美意識はバウハウスを始めとする現在のデザインの源流に相通ずるのではないか。古川氏のメディア的視点が、"伝統"に隠される未来へのヒントを覗く躙り口を開く。
translated by Mayumi Kagebayashi, Mario J Depeine, Saki Suyama, ABC Loop