“測れるもの”と”測れないもの”の境界

藤野 真人

藤野氏は、現在開発中のバイオリン自律演奏機に自身の演奏を記憶させた演奏を初披露した。自身が開発した数億個の星の位置データを搭載し、星空を細部まで忠実に再現するS­tellar Windowと人間の演奏を徹底的に解析しデータに置き換え、忠実なる再現を目指す自律演奏機を対比させる。果てしなく遠くそして膨大だが、計算可能な星々。身近でありな­がらも計測しきることが困難な人間の奏でる音。測れるものは全て測ればいい、測れるものを測りきった先にある、測れないものの輪郭を追い求めて挑戦は続く。

translated by Hiroyuki Fujio, Ayano Saiki, Shinya Yogo, ABC Loop

“測れるもの”と”測れないもの”の境界