デジタル掛け軸 – 時間とは何か

長谷川 章

一生に二度と見ることができない“うつろい”を創りだす時間アート「デジタル掛け軸(DK)」。世界に新たなカテゴリーを創造したメディアアーティスト長谷川章氏が、自らの考案したDKを通じて、過去から現在そして未来へと止まることなく流れゆく時の「うつろい」と「無」そして「自己の解放と発見」について講じる。能舞台そのものをキャンパスとし、しかも描かれた画は、ひと時としてその形を一定のものとしないうつろいの美、そして、はかなさ。画を眺めるというこれまでの概念から、あたかも画が我々を眺めてくるような感覚さえ覚えさせる神秘の時空が人々を魅了する。移ろいゆく空間と過ぎゆく時間の無常さ、氏は語るデジタル掛軸は「心の鏡で見る芸術」であると。世界初、多種多彩に彩られる能舞台という名の異空間に会場は息を呑む。

translated by TEDxSeeds

デジタル掛け軸 – 時間とは何か